今回はEarl Klughのソロギター"If Only I Had a Brain"のインテンポになった所からのトランスクライブです。
Tips1.
"ミストーンをどう捉えるか"
最初の出だしのF#からGにメロディが動くとき、6度下の音がベースサウンド的になっているのですが、Gの6度下の音(A#)はこの曲のトーナリティーから外れています。さらにレコーディングの音源ではピッキングせずにスライドでかすかに音が乗っているので、恐らくミストーンではないかと考えられます。
しかしこの音をミストーンと考えずに、狙ってい出しているのだと捉えればメロディを6度重ねにして厚い音で出したかったのではないか、と考える事が出来ます。このように捉え方次第でいくらでも理論付ける事ができるので、ミストーンをミストーンと捉えずにまずはしっかり音源の通りに弾いて、そこに無理矢理でもいいので自分なりの理論付けをする事が大事ではないでしょうか。
Tips2.
"Bass音とメロディ。コードを全て鳴らさなくてもコード感は表現出来る!"
このIf Only I Had a Brainでは常にベースラインが動きながらその上でトップノートがメロディを奏でるソロギターアレンジメントになっています。
この曲を聴くと分かりますが、コード全てを鳴らさなくても、ベース音だけでコード感を表現できるので、ソロギターをアレンジする時に活用してみてください。
Solo Guitar Study
2012年10月4日木曜日
2012年9月24日月曜日
Earl Klugh "If Only I Had a Brain" #2
今回はEarl Klughのソロギター"If Only I Had a Brain"のイントロの最後の部分をトランスクライブしていきたいと思います。
Tips1.
"コードの響きを残しながらメロディラインを弾く"
...今回の最初のメロディラインは前回の終わりのコード、Em7 9th 11thの響きを残しながら演奏されています。 ですので右手のフィンガリングが他の弦に触れないように演奏しなければなりません。
他の弦にふれないようにするには弦と指との距離感をつかむため、どこかに支点と鳴るポイントが必要です。Earl klughは映像で見ると肘と腕をギターのボディーに固定してそこを支点に弦との距離感をはかっているようです。
その他にもいろいろな支点のポイントがあります。例えばWes Montgomeryはピックガードに親指以外の指をつけ、そこを支点に距離感をはかっているようです。その他にも小指をボディにつけるタイプ、Al di Meolaのようにブリッジに手の平をつけるタイプもいます。
Tips2.
"オンコードで考えよう"
...次のコードフォームはV7で考えると、RootがAで内声に6th、そして9th、11th、13thとテンションサウンドのオンパレードですが、オンコードのBm on Aと考えるとシンプルで分かりやすいです。
機能的にはVIm/Vですのでトライアドwithベースの考え方を知ると簡単にコードを作れ、なおかつ応用がききます。
その次のコードフォームもRootと6th、♭9th、3rd、13thと考えるのではなく、F#/Aと考えると簡単です。機能的にはIIIMaj/Vです。
このIIIMajのトライアドをVの上でならす事により、アイオニアンスケールからハーモニックマイナーに変化しています。実はこの後DMajに解決するのですが、Minorへの解決を予期させるコードを持ってくる事により、独特の雰囲気を曲調にあたえます。こういったルバートの時にはより効果的にこの響きがつかえるのではないでしょうか。
Tips3.
"コンセプトを見抜く"
...Bm/Aのコードの時、音源で聴く限りは最後の音は1弦の2フレットしか鳴っていないようですが、この前後の流れから考えると最初にベースのAとトップノートのF#を鳴らして、内声を2本の弦ずつ弾いていくコンセプトだと想像出来ます。
Earl Klughは恐らくミュートしてしまったか何かで、出そうと思った音が出なかったのではないかと思います。そういった訳で譜面には2弦の3フレットの音も記載しています。
このように音を聞いてEarl Klughが弾きたかった音やアプローチ、そのコンセプトを想像し、見抜く事が大切ではないでしょうか。
Tips1.
"コードの響きを残しながらメロディラインを弾く"
...今回の最初のメロディラインは前回の終わりのコード、Em7 9th 11thの響きを残しながら演奏されています。 ですので右手のフィンガリングが他の弦に触れないように演奏しなければなりません。
他の弦にふれないようにするには弦と指との距離感をつかむため、どこかに支点と鳴るポイントが必要です。Earl klughは映像で見ると肘と腕をギターのボディーに固定してそこを支点に弦との距離感をはかっているようです。
その他にもいろいろな支点のポイントがあります。例えばWes Montgomeryはピックガードに親指以外の指をつけ、そこを支点に距離感をはかっているようです。その他にも小指をボディにつけるタイプ、Al di Meolaのようにブリッジに手の平をつけるタイプもいます。
Tips2.
"オンコードで考えよう"
...次のコードフォームはV7で考えると、RootがAで内声に6th、そして9th、11th、13thとテンションサウンドのオンパレードですが、オンコードのBm on Aと考えるとシンプルで分かりやすいです。
機能的にはVIm/Vですのでトライアドwithベースの考え方を知ると簡単にコードを作れ、なおかつ応用がききます。
その次のコードフォームもRootと6th、♭9th、3rd、13thと考えるのではなく、F#/Aと考えると簡単です。機能的にはIIIMaj/Vです。
このIIIMajのトライアドをVの上でならす事により、アイオニアンスケールからハーモニックマイナーに変化しています。実はこの後DMajに解決するのですが、Minorへの解決を予期させるコードを持ってくる事により、独特の雰囲気を曲調にあたえます。こういったルバートの時にはより効果的にこの響きがつかえるのではないでしょうか。
Tips3.
"コンセプトを見抜く"
...Bm/Aのコードの時、音源で聴く限りは最後の音は1弦の2フレットしか鳴っていないようですが、この前後の流れから考えると最初にベースのAとトップノートのF#を鳴らして、内声を2本の弦ずつ弾いていくコンセプトだと想像出来ます。
Earl Klughは恐らくミュートしてしまったか何かで、出そうと思った音が出なかったのではないかと思います。そういった訳で譜面には2弦の3フレットの音も記載しています。
このように音を聞いてEarl Klughが弾きたかった音やアプローチ、そのコンセプトを想像し、見抜く事が大切ではないでしょうか。
Earl Klugh "If Only I Had a Brain" #1
Earl Klughのソロギターピースのみで構成されたアルバム"Solo Guitar"の中の1曲、"If Only I Had a Brain"をトランスクライブしていきたいと思います。
上記の譜面の読み方は一番上段がTAB譜、2段目が左手の運指、3段目が右手のフィンガーピッキング、4段目がコードフォームになります。
2,3段目のアルファベット(i,m,r,p,t)は下記の指に対応しています。
i = index finger (人差し指)
m = middle finger (中指)
r = ring finger (薬指)
p = pinky (小指)
t = thumb (親指)
Tips1.
"親指でミュートしながらすぐ下の弦でメロディを弾く"
....Earl Klughやその他の著名なソロギタリストはミュートのテクニックがしっかりとしています。この曲の最初のルバート部分(インテンポでは無いところ)は単音のメロディから始まるのですが、その際メロディを弾く弦の一つ上の弦を右手の親指でミュートしてメロディの音以外が出ないよう、または共振しないようにしているようです。
こういったミュートのテクニックはTuck AndressやMichael Hedgesもよく使うようです。
Tips2
"親指でダウンストローク"
...Formの段の最初に出てくるコードフォームはF#m7 #11thです。こちらのコードを左手でしっかり抑え、親指でダウンピッキングします。この時、トップノートの1弦12フレットがメロディになるのでそちらの音をしっかりと強調します。
Tips3
"薬指でスウィープアップピッキング"
...上記の譜面の最後のコードでは右手のアップピッキングを各弦にスウィープさせるよう当て、色彩豊かなテクスチュアーを得ているようです。コード的にはこの後ドミナントへとつながるII7にテンションサウンドの9thと11thが付加されています。解放弦と内声にテンションを付加する事によってオリエンタルなサウンドになっています。
上記の譜面の読み方は一番上段がTAB譜、2段目が左手の運指、3段目が右手のフィンガーピッキング、4段目がコードフォームになります。
2,3段目のアルファベット(i,m,r,p,t)は下記の指に対応しています。
i = index finger (人差し指)
m = middle finger (中指)
r = ring finger (薬指)
p = pinky (小指)
t = thumb (親指)
Tips1.
"親指でミュートしながらすぐ下の弦でメロディを弾く"
....Earl Klughやその他の著名なソロギタリストはミュートのテクニックがしっかりとしています。この曲の最初のルバート部分(インテンポでは無いところ)は単音のメロディから始まるのですが、その際メロディを弾く弦の一つ上の弦を右手の親指でミュートしてメロディの音以外が出ないよう、または共振しないようにしているようです。
こういったミュートのテクニックはTuck AndressやMichael Hedgesもよく使うようです。
Tips2
"親指でダウンストローク"
...Formの段の最初に出てくるコードフォームはF#m7 #11thです。こちらのコードを左手でしっかり抑え、親指でダウンピッキングします。この時、トップノートの1弦12フレットがメロディになるのでそちらの音をしっかりと強調します。
Tips3
"薬指でスウィープアップピッキング"
...上記の譜面の最後のコードでは右手のアップピッキングを各弦にスウィープさせるよう当て、色彩豊かなテクスチュアーを得ているようです。コード的にはこの後ドミナントへとつながるII7にテンションサウンドの9thと11thが付加されています。解放弦と内声にテンションを付加する事によってオリエンタルなサウンドになっています。
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